覚え方・学習法
地図記号の一覧と覚え方 — 小学生・中学受験で出る42種を由来つきで
地図記号は、2万5千分1地形図で134種類が決められています。ただし小学校の社会や中学受験で問われるのは、そのうちの42種類ほどに集中しています。
このページでは、その42種類を分類別の一覧にして、それぞれが何をかたどっているか(由来)を添えました。1つずつ丸暗記するより、由来を知るほうが速く、似た記号の見分けもつくようになります。
この記事の要点
- 地図記号は由来(何の形か)とセットで覚えると忘れない
- テストで差がつくのはまぎらわしい組(市役所と町村役場、田と畑など)
- 2013年に工場・桑畑が廃止、2019年に自然災害伝承碑が新設された
役所・公共施設(16種)
テストでいちばん多く問われるグループ。○が付くか付かないかで別の記号になるものが多いので、そこを意識して見ます。
神社・寺院・史跡(7種)
神社の鳥居とお寺の卍は対で覚えます。碑(ひ)の記号は2019年に仲間が1つ増えました。
土地利用・植生(8種)
田・畑・果樹園は農業の単元と、樹林は林業・地形の単元とつながります。形が単純なぶん、見分けの練習が要ります。
構造物・その他(9種)
港湾と漁港、発電所と工場(廃止)のように、似た形で意味がちがうものが集まっています。
基準点(2種)
地図の位置と高さの基準。等高線の単元とセットで出ます。
いまは使われない記号(2種)
2万5千分1地形図では使われなくなりましたが、古い問題集や教科書には今も出てきます。
まぎらわしい記号の見分け方
テストで差がつくのは、形が似ている組です。どこが違うかを一度言葉にしておくと、迷わなくなります。
| 記号A | 記号B | 見分けの決め手 |
|---|---|---|
| 丸が2重なら市役所、1重なら町村役場 | ||
| 「文」だけなら小・中学校、○で囲むと高等学校 | ||
| 警棒の×を○で囲むと警察署、囲まないと交番 | ||
| 十字を盾(たて)で囲むと病院、○で囲むと保健所 | ||
| たて線2本が田(刈った稲の株)、Vが畑(双葉) | ||
| 小さい点3つが茶畑、大きい点3つが史跡・名勝・天然記念物 | ||
| まるいのが広葉樹林、とがった三角が針葉樹林 | ||
| 頭に輪と横棒があるのが港湾、点だけで横棒がないのが漁港 | ||
| 碑の中に碑文のたて線があるのが自然災害伝承碑 | ||
| 歯車に回路の線が付くのが発電所。歯車だけの工場は2013年に廃止 |
由来から覚えるコツ
由来は大きく4つに分けられます。どのグループかが分かると、思い出す手がかりが増えます。
| 由来のタイプ | 例 |
|---|---|
| 文字を figure にしたもの | 郵便局(逓信省の「テ」)・小中学校(文)・官公署(公) |
| 道具の形 | 消防署(さすまた)・警察署(警棒)・税務署(そろばんの珠)・裁判所(立て札) |
| 物を横や上から見た形 | 神社(鳥居)・図書館(開いた本)・灯台(光源と光)・高塔(塔を上から) |
| 植物・自然の形 | 田(稲の切り株)・畑(双葉)・果樹園(実)・針葉樹林(すぎの木) |
覚えるときは分類ごとに区切るのもコツです。「今日は役所の記号だけ」「明日は土地利用だけ」と分ければ、1回に覚える数が10個以下になります。
記号の絵を見て名前を当てるフラッシュカードを42問ぶん用意しました。「⭕覚えた/△まだ」で仕分けると、2周目はまちがえた記号だけを選べます。
地図記号クイズを解く →❓ よくある質問
地図記号は全部でいくつありますか?
国土地理院の2万5千分1地形図で使われている地図記号は134種類です。ただし小学校の社会や中学受験で問われるのは、このページに載せた40種類ほどに集中しています。まずここから覚えるのが近道です。
地図記号は何年生で習いますか?
小学3〜4年生の社会で学習します。中学受験では、地形図の読み取り(等高線・縮尺)とセットで5〜6年生でも扱われます。
なくなった地図記号はありますか?
あります。2013年に「工場」「桑畑」「大学」「気象台」などが2万5千分1地形図から使われなくなりました。養蚕がへって桑畑がほとんど見られなくなったことなどが理由です。ただし古い問題集や教科書には今も出てくるので、このページでは分けて紹介しています。
新しくできた地図記号はありますか?
2019年に「自然災害伝承碑」ができました。過去の津波・洪水・土砂災害などを伝える石碑を表す記号で、防災の単元とあわせて問われます。その前は2006年の「老人ホーム」「風車」が最後の追加でした。
地図記号を早く覚えるコツはありますか?
1つずつ丸暗記せず、由来(何をかたどっているか)とセットで覚えるのがいちばん速いです。たとえば郵便局の〒は昔の役所「逓信省」の「テ」、警察署は交差した警棒、消防署は江戸時代の火消しの道具「さすまた」です。由来を知ると、似た記号の見分けもつきます。
関連ページ
参考: 国土地理院「地図記号一覧」「こんなにいっぱい!地図記号」(記号の名称と由来)。 図版は同院の画像を転載せず、由来にもとづいて当サイトで作成したものです。