覚え方・学習法
【練習問題つき】縮尺の計算と等高線の読み方|地形図の見方
縮尺の計算は「地図上の長さ × 縮尺の分母 = 実際の距離」です。25,000分の1の地形図なら地図上の4cmが1km、50,000分の1なら2cmが1kmになります。
地形図の問題は、縮尺の計算・等高線の読み取り・方位・地図記号の4つでできています。この記事では、計算のしかたと等高線の読み方を図で整理し、実際の山の標高データから作った等高線図と断面図で読み取りを練習します。最後に13問の練習問題で確かめます。
この記事の要点
- 実際の距離=地図上の長さ×縮尺の分母。cm→mは100で、m→kmは1000で割る
- 等高線は25,000分の1が10mごと、50,000分の1が20mごと
- 間かくがせまいほど急、広いほどなだらか
- 低いほうへ張り出すのが尾根、高いほうへ入りこむのが谷
📏 縮尺の計算のしかた
縮尺は「実際の長さを何分の1に縮めたか」を表します。25,000分の1なら、実際の長さは地図上の25,000倍です。
| 縮尺 | 地図上の1cm | 実際の1kmは地図上で | 等高線の間かく |
|---|---|---|---|
| 25,000分の1 | 250m | 4cm | 10mごと(計曲線は50mごと) |
| 50,000分の1 | 500m | 2cm | 20mごと(計曲線は100mごと) |
まちがえやすいのは単位を直すところです。cmのまま計算して、最後に100で割ってm、さらに1000で割ってkmにします。たとえば25,000分の1で6cmなら、6 × 25,000 = 150,000cm = 1,500m = 1.5kmです。
面積はたてと横をそれぞれ実際の長さに直してからかけます。地図上の面積に縮尺の分母をかけるだけでは正しくなりません。
⛰️ 等高線の読み方
等高線は、同じ高さの地点を結んだ線です。線の間かくを見ると、土地のかたむきが分かります。
細い線を主曲線、5本ごとの太い線を計曲線といいます。線の間かくが何mかは縮尺で決まっているので、等高線の間かくが10mなら25,000分の1、20mなら50,000分の1と逆に縮尺を読み取ることもできます。
🏔️ 尾根と谷の見分け方
等高線が曲がっているところを見て、どちらが高いほうかを先に確かめます。
川は谷を流れるので、川の線が引かれていれば谷と分かります。「この川はどちらに流れるか」という問題は、等高線の数字が小さくなるほうへ流れると考えます。
🗻 実際の等高線図を読む
下の図は、東京都の高尾山のまわり約2km四方を、国土地理院の標高データから描いた等高線図です。細い線が10mごと、太い線が50mごとで、25,000分の1の地形図と同じ間かくにしています。下の断面図は、赤い線ABで山を切ったときの形です。

地図と断面図の同じ印を見くらべると、等高線の読み方がそのまま確かめられます。
| 印 | 地図での見え方 | 断面図での見え方 |
|---|---|---|
| 谷(約340m) | 等高線が、高いほうへV字に入りこんでいる | へこんだいちばん低いところ |
| 急 | 等高線の間かくがせまい | 線が急に立ち上がる |
| なだらか(約540m) | 線と線のあいだが広い | 線がほぼ横ばい |
| 山頂(約600m) | 等高線が小さく閉じた輪になる | いちばん高いところ |
読むときは次の順に確かめます。
- 太い線の数字を探す。図の300・400・500のように、計曲線に高さが書いてあります。
- 上りか下りかを決める。数字が大きくなるほうが高いほうです。
- 細い線を数える。太い線から細い線を数えて、10mずつ足し引きします。
- 間かくと曲がり方を見る。せまいと急、高いほうへ入りこむと谷、低いほうへ張り出すと尾根です。
📐 断面図のかき方
「AとBを結ぶ線の断面図はどれか」という問題は、次の手順で解けます。
- AとBを結ぶ線と、等高線が交わるところに印をつけます。
- それぞれの印の高さを読み、たて軸が高さ、横軸が距離のグラフに点を打ちます。
- 点をなめらかな線で結びます。
選択肢から選ぶ問題なら、全部かかなくても解けます。山頂の位置(AとBのどちら寄りか)と谷の数を先に見ると、ほとんどの選択肢を消せます。上の図なら、Aのすぐ近くに谷があり、ほぼまん中に山頂があります。
🧭 方位の読み方
方位記号がなければ、地形図は上が北です。北と南、東と西のあいだに北東・南東・南西・北西を入れた8方位で答える問題が基本です。方位記号があるときは、その矢印の向きが北になります。
✏️ 練習問題13問
紙に計算してから、タップ(クリック)で答えを開いてください。
Q1. 25,000分の1の地形図で、地図上の4cmは実際には何km(何m)?
4cm × 25,000 = 100,000cm = 1km。
Q2. 25,000分の1の地形図で、地図上の6cmは実際には何km(何m)?
6cm × 25,000 = 150,000cm = 1.5km。
Q3. 50,000分の1の地形図で、地図上の3cmは実際には何km(何m)?
3cm × 50,000 = 150,000cm = 1.5km。
Q4. 50,000分の1の地形図で、地図上の8cmは実際には何km(何m)?
8cm × 50,000 = 400,000cm = 4km。
Q5. 実際の1kmは、25,000分の1の地形図では何cm?
100,000cm ÷ 25,000 = 4cm。
Q6. 実際の1kmは、50,000分の1の地形図では何cm?
100,000cm ÷ 50,000 = 2cm。
Q7. 実際の1.5kmは、25,000分の1の地形図では何cm?
150,000cm ÷ 25,000 = 6cm。
Q8. 25,000分の1の地形図で、地図上で1辺2cmの正方形の土地の実際の面積は?
1辺は 2cm × 25,000 = 500m。面積は 500m × 500m = 250,000m²(0.25km²)。
Q9. 等高線が10mごとに引かれている地形図の縮尺は?
25,000分の1。50,000分の1なら20mごと。
Q10. 25,000分の1の地形図で、2地点のあいだに主曲線の間かくが6つあるとき、標高差は?
10m × 6 = 60m。
Q11. 下の高尾山の図で、太い線(計曲線)は何mごと?
50mごと。細い線は10mごとなので、25,000分の1の地形図と同じ間かく。
Q12. 図の谷(約340m)から山頂(約600m)までの標高差は? 10mごとの等高線なら何本分?
600 − 340 = 260m。260 ÷ 10 = 26本分。
Q13. 図のAからBまでは実際に約1,700m。25,000分の1の地図では何cm?
170,000cm ÷ 25,000 = 6.8cm。
地図記号もあわせて確かめるなら、地図記号の一覧と覚え方と地図記号クイズへ。
❓ よくある質問
縮尺の計算のしかたは?
実際の距離は「地図上の長さ × 縮尺の分母」で求めます。25,000分の1で4cmなら、4cm × 25,000 = 100,000cm = 1kmです。最後に単位を直すところでまちがえやすいので、cm → m は100で、m → km は1000で割ります。
等高線は何mごとに引かれている?
25,000分の1の地形図は10mごと(太い計曲線は50mごと)、50,000分の1の地形図は20mごと(計曲線は100mごと)です。間かくから縮尺を読み取る問題もよく出ます。
尾根と谷の見分け方は?
等高線が低いほうへ張り出しているところが尾根、高いほうへ入りこんでいるところが谷です。川は谷を流れるので、川の線があれば谷の手がかりになります。
地形図の方位はどう読む?
特に方位記号がなければ、上が北です。方位記号があるときはその向きにしたがいます。
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参考資料・出典
- 国土地理院「2万5千分1地形図」の図式(等高線の間かく)
- 国土地理院 地理院タイル(標高タイル)(等高線図・断面図はこのデータを加工して作成)