覚え方・学習法
【テスト付き】山地・山脈・平野の覚え方と日本アルプス
日本の山地・山脈は北海道→東北の3列→日本アルプス→西日本の山地と「背骨」を北から南へたどり、平野はその山から流れ出る川の下流とセットで覚えると最短です。
名前を一覧で丸暗記するより、「どの向きに走っているか」「どの川がどの平野をつくったか」をつなげて覚えるほうが、地図の問題にも農業・気候の問題にもそのまま使えます。この記事では、山地・山脈14、日本アルプス、平野14・盆地7を、地図と覚え方の一言つきで整理します。
この記事の要点
- 山地・山脈は「背骨」を北から南へ:北海道(北見・石狩・日高)→東北(出羽・奥羽)→中部(越後・関東・日本アルプス)→西日本(紀伊・中国・四国・九州)
- 日本アルプスは北から「ひ・き・あ」=飛騨(北)・木曽(中央)・赤石(南)。2番目に高い北岳は南アルプス
- 入試の比較は3つ:東北は山が3列/中国山地はなだらか・四国山地はけわしい/越後山脈が雪をつくる
- 平野は「平野=川の下流=米」、盆地は「盆地=扇状地=果物」で覚え分ける
⛰️ 山地と山脈のちがいは?
山脈は山が線のように細長く連なっているもの、山地は山が広いかたまりになっているものです。奥羽山脈・飛騨山脈は「線」、中国山地・紀伊山地は「かたまり」と、地図で形を見るとちがいがわかります。
ただし入試で問われるのは定義より名前を正しく書けるかです。「奥羽山地」「中国山脈」と書くと×になるので、「〇〇山脈」「〇〇山地」を名前ごと覚えます。この記事の表は、すべて正式な名前で書いています。
🗾 山地・山脈の覚え方は「背骨」を北から南へ
日本列島は、まん中を山が背骨のように走っています。北海道から九州まで、背骨を1本の線でたどる順番で覚えると、位置と名前が一緒に入ります。

| 山地・山脈 | 都道府県 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 北海道 | ||
| 北見山地 きたみさんち | 北海道 | 「北見=北海道の北東」。オホーツク海の内側に沿って斜めに走るイメージで覚える。 |
| 石狩山地 いしかりさんち | 北海道 | 「石狩山地=石狩川のみなもと」。大雪山(北海道の屋根)とセットで覚える。 |
| 日高山脈 ひだかさんみゃく | 北海道 | 「日高山脈のふもと=日高地方」。えりも岬に向かってのびる背びれのような形と、日高の馬(サラブレッド)の産地をセットで覚える。 |
| 東北 | ||
| 出羽山地 でわさんち | 青森・秋田・山形 | 「東北は山が3列」=西から出羽山地・奥羽山脈・北上高地。出羽は日本海側(秋田・山形=昔の出羽の国)。 |
| 奥羽山脈 おううさんみゃく | 青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島 | 「奥羽=陸奥(むつ)+出羽(でわ)」。東北地方のまん中を約500kmつらぬく「東北の背骨」と覚える。 |
| 関東・中部 | ||
| 越後山脈 えちごさんみゃく | 新潟・福島・群馬 | 「越後=新潟の旧国名」。冬の北西の季節風がこの山脈にぶつかって、新潟側(日本海側)が豪雪地帯になるしくみとセットで覚える。 |
| 関東山地 かんとうさんち | 群馬・埼玉・東京・神奈川・山梨・長野 | 「関東平野の西のかべ」。荒川・多摩川の水源で、東京の水がめ(ダム)が集まる場所として覚える。 |
| 近畿・中国・四国・九州 | ||
| 紀伊山地 きいさんち | 和歌山・奈良・三重 | 「紀伊山地=雨と木の山地」。日本有数の多雨地帯→吉野すぎ・尾鷲ひのきの林業、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」をセットで覚える。 |
| 中国山地 ちゅうごくさんち | 兵庫・鳥取・岡山・島根・広島・山口 | 定番の比較「中国山地=なだらか ⇔ 四国山地=けわしい」。なだらかな高原では蒜山高原の酪農や肉牛の放牧がさかん。 |
| 四国山地 しこくさんち | 徳島・愛媛・高知 | 定番の比較「四国山地=けわしい ⇔ 中国山地=なだらか」。けわしい山地が夏の南東の季節風をさえぎり、瀬戸内はひでり・高知側は多雨になる。 |
| 九州山地 きゅうしゅうさんち | 熊本・大分・宮崎 | 「九州のまん中をななめ(北東→南西)に走るけわしい山地」。北側の阿蘇山、南側の宮崎平野と位置関係で覚える。 |
一覧と各山地の入試ポイントは山地・山脈・火山の一覧にまとめています。火山(富士山・阿蘇山・桜島など)も同じページで確認できます。
🏔️ 日本アルプスの覚え方は北から「ひ・き・あ」
中部地方に並ぶ3つの山脈をまとめて日本アルプスと呼びます。3000m級の山が連なるので「日本の屋根」。北から飛騨(ひ)・木曽(き)・赤石(あ)で「ひ・き・あ」と覚え、別名の北・中央・南アルプスを順番に当てはめます。

| 山脈 | 都道府県 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 飛騨山脈(北アルプス) ひださんみゃく(きたアルプス) | 富山・岐阜・長野・新潟 | 日本アルプスは北から「ひ・き・あ」=飛騨(北)・木曽(中央)・赤石(南)。いちばん北が飛騨山脈。 |
| 木曽山脈(中央アルプス) きそさんみゃく(ちゅうおうアルプス) | 長野・岐阜 | 日本アルプス「ひ・き・あ」のまん中=木曽山脈(中央アルプス)。木曽ヒノキ(天然の三大美林)とセットで覚える。 |
| 赤石山脈(南アルプス) あかいしさんみゃく(みなみアルプス) | 長野・山梨・静岡 | 日本アルプス「ひ・き・あ」のいちばん南=赤石山脈(南アルプス)。「日本で2番目に高い山は北岳」がひっかけの定番。 |
ひっかけの定番は「日本で2番目に高い山は?」。答えは赤石山脈(南アルプス)の北岳(3193m)です。1位の富士山(3776m)はどの山脈にも入らない独立した火山なので、「1位は富士山、2位は南アルプス」と分けて覚えます。山脈のあいだには松本盆地・甲府盆地があり、下の盆地の覚え方とつながります。
この記事の内容が身についたか、その場で確認できます。開くと山地・山脈・火山がえらばれた状態で始められます。まちがえた問題は解説つきで一覧になり、「名前・場所・とくちょう・くらべる力」のどれが弱いかもわかります。
実力テストをはじめる →無料・登録不要
⚖️ セットで出る3つの比較
山地・山脈は、名前を答えさせるより2つを比べさせる問題が多い分野です。次の3つはセットで覚えます。
| 比較 | 覚え方 | つながる知識 |
|---|---|---|
| 東北は山が3列 | 西から出羽山地・奥羽山脈・北上高地。まん中の奥羽山脈が「東北の背骨」 | 夏のやませ(冷たい北東風)は太平洋側に冷害をもたらし、奥羽山脈がそれをさえぎる |
| 中国山地⇔四国山地 | 中国山地はなだらか、四国山地はけわしい | 2つの山地が季節風をさえぎるので、あいだの瀬戸内は雨が少ない(讃岐平野のため池) |
| 越後山脈と雪 | 越後山脈に冬の北西の季節風がぶつかる | 新潟側(日本海側)は豪雪、関東側(太平洋側)はからっ風で乾燥 |
🌾 平野の覚え方は「流れこむ川」とセットで
平野は、山から流れ出た川が土砂を運んでつくった平らな土地です。だから平野の名前は「その平野を流れる川」と一緒に覚えるのが近道。川と平野がつながると、米どころ(越後平野・庄内平野)や輪中(濃尾平野)のような農業・くらしの問題までまとめて答えられます。

| 平野 | 都道府県 | 流れこむ川 | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| 石狩平野 | 北海道 | 石狩川 | 「石狩平野=石狩川+客土で稲作」。泥炭地を客土で改良して米づくりに成功した、が定番の出題パターン。 |
| 十勝平野 | 北海道 | 十勝川 | 「十勝=畑作の王様」。じゃがいも・小麦・豆・てんさいを順番に作る輪作とセットで覚える。 |
| 津軽平野 | 青森 | 岩木川 | 「津軽=りんご」。岩木川と岩木山(津軽富士)のふもとにりんご畑、とセットで覚える。 |
| 秋田平野 | 秋田 | 雄物川 | 「雄物川(おものがわ)=秋田平野」。東北の米どころは川とセット(雄物川・最上川・北上川)で覚える。 |
| 庄内平野 | 山形 | 最上川 | 「最上川の下流=庄内平野で米」。山形県は内陸の山形盆地(果物)と海側の庄内平野(米)で覚え分ける。 |
| 仙台平野 | 宮城 | 北上川・阿武隈川 | 「北上川+阿武隈川がそそぐ仙台平野」。ひとめぼれ・ササニシキの産地、やませ(冷たい北東風)による冷害もセットで。 |
| 越後平野 | 新潟 | 信濃川・阿賀野川 | 「越後平野×信濃川×コシヒカリ」の3点セット。もとは湿田だったのを排水して乾田に変えた、も定番。 |
| 関東平野 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬 | 利根川 | 「日本最大の平野×利根川(流域面積日本一)×関東ローム」。台地は畑・低地は水田、近郊農業もセットで覚える。 |
| 濃尾平野 | 愛知・岐阜・三重 | 木曽川・長良川・揖斐川 | 「濃尾平野=木曽三川+輪中」。名前は美濃(岐阜)+尾張(愛知)の頭文字。西へ行くほど土地が低い。 |
| 大阪平野 | 大阪・兵庫 | 淀川・大和川 | 「淀川(琵琶湖から)+大和川(奈良盆地から)が集まる大阪平野」。西日本の政治・経済の中心とセットで。 |
| 讃岐平野 | 香川 | 大きな川がない(ため池) | 「讃岐=雨が少ない→ため池」。満濃池が代表。今は吉野川から水を引く香川用水もセットで覚える。 |
| 高知平野 | 高知 | — | 「高知平野=促成栽培(なす・ピーマン)」。宮崎平野(きゅうり・ピーマン)とセットで「暖かい太平洋側の早づくり」と覚える。 |
| 筑紫平野 | 福岡・佐賀 | 筑後川 | 「筑紫平野=筑後川+クリーク+二毛作」。米のあとに麦を作る二毛作と、い草・有明海のりもセットで。 |
| 宮崎平野 | 宮崎 | 大淀川 | 「宮崎平野=促成栽培(きゅうり・ピーマン)」。高知平野とペアで出る。大淀川が流れる。 |
川そのものの覚え方(長さ・流域面積のランキング、三大急流など)は日本の川の覚え方にまとめています。平野の一覧は平野・盆地の一覧へ。
🍇 盆地は「扇状地×果物」で覚える
盆地は、まわりを山に囲まれた内陸の平らな土地です。山から川が出てくるところには扇状地ができ、水はけがよいので水田より果樹園に向きます。平野=米、盆地=果物と覚え分けると、農業の問題で迷いません(北海道の上川盆地は例外の米どころ)。
| 盆地 | 都道府県 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 上川盆地 | 北海道 | 「上川盆地=石狩川の上流+旭川」。北海道の米どころは石狩平野と上川盆地の2つ、と覚える。 |
| 山形盆地 | 山形 | 「山形盆地=さくらんぼ日本一」。最上川×扇状地×果樹園のセット。西洋なしも山形が日本一。 |
| 長野盆地 | 長野 | 「長野盆地=善光寺平=千曲川」。千曲川は新潟県に入ると信濃川と名前が変わる、が超頻出。 |
| 松本盆地 | 長野 | 「松本盆地=北アルプスのふもと」。国宝松本城と、犀川(信濃川水系)が北へ流れることを覚える。 |
| 甲府盆地 | 山梨 | 「甲府盆地×扇状地×ぶどう・もも」の3点セット。扇状地は水はけがよい→水田に向かない→果樹園、という理屈で覚える。 |
| 京都盆地 | 京都 | 「京都盆地=平安京」。三方を山に囲まれ、夏は蒸し暑く冬は底冷えする盆地気候。川は集まって淀川へ。 |
| 奈良盆地 | 奈良 | 「奈良盆地=平城京+大和川」。雨が少なくため池が多い点は讃岐平野と共通、と関連づけて覚える。 |
🎯 腕試し!一問一答10問
タップ(クリック)で答えが開きます。
Q1. 日本アルプスを北から順に3つ答えると?
飛騨山脈(北アルプス)→木曽山脈(中央アルプス)→赤石山脈(南アルプス)。「ひ・き・あ」。
Q2. 日本で2番目に高い山・北岳がある山脈は?
赤石山脈(南アルプス)。富士山(3776m)に次ぐ3193m。
Q3. 東北地方の山を西から3列で言うと?
出羽山地 → 奥羽山脈 → 北上高地。まん中の奥羽山脈が「東北の背骨」。
Q4. 「なだらか」なのは中国山地と四国山地のどちら?
中国山地。四国山地はけわしい。2つにはさまれた瀬戸内は雨が少ない。
Q5. 冬の北西の季節風がぶつかり、新潟側に大雪を降らせる山脈は?
越後山脈。
Q6. えりも岬に向かって南へのびる北海道の山脈は?
日高山脈。
Q7. 雨が多く、吉野すぎ・尾鷲ひのきの林業がさかんな山地は?
紀伊山地。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」もある。
Q8. 日本最大の平野と、そこを流れる川は?
関東平野と利根川(流域面積日本一)。
Q9. 木曽三川が流れ、輪中が見られる平野は?
濃尾平野(美濃+尾張の頭文字)。
Q10. 扇状地でぶどう・ももの栽培がさかんな盆地は?
甲府盆地(山梨県)。
全部答えられたら、次は位置です。CHIZU QUESTの3D地図なら、山地・山脈や平野だけを表示して、名前を見て地図をタップする位置当てクイズで反復できます。
この記事の内容が身についたか、その場で確認できます。開くと平野・盆地がえらばれた状態で始められます。まちがえた問題は解説つきで一覧になり、「名前・場所・とくちょう・くらべる力」のどれが弱いかもわかります。
実力テストをはじめる →無料・登録不要
CHIZU QUESTは無料・登録不要。日本アルプスの高さや、山地と平野の位置関係を立体で確かめられます。
3D地図で山地・山脈を表示 →スマホ・タブレット・PC対応/インストール不要
❓ よくある質問
山地と山脈のちがいは?
山脈は山が線のように細長く連なっているもの(奥羽山脈・飛騨山脈など)、山地は山が広いかたまりになっているもの(中国山地・紀伊山地など)です。入試では名前を正しく書けるかが問われるので、「〇〇山脈」「〇〇山地」を名前ごと覚えます。
日本アルプスの覚え方は?
北から「ひ・き・あ」=飛騨山脈(北アルプス)・木曽山脈(中央アルプス)・赤石山脈(南アルプス)です。3つとも中部地方にあり、3000m級の山が並ぶので「日本の屋根」と呼ばれます。
日本で2番目に高い山は?
赤石山脈(南アルプス)の北岳(3193m)です。1位の富士山(3776m)は山脈に入らない独立した火山なので、「2位は南アルプス」とセットで覚えます。
平野と盆地のちがいは?
平野は川の下流で海に面した平らな土地(米づくりが多い)、盆地はまわりを山に囲まれた内陸の平らな土地(扇状地の果樹園が多い)です。
🛒 あわせて使うと効く教材
→ 教材の選び方は「地理が好きになる教材7選」で詳しく解説しています
※商品リンクにはアフィリエイトリンクが含まれます。当サイトはAmazon.co.jpアソシエイトプログラムに参加しており、適格販売により収入を得ています。
参考資料・出典
- 国土地理院「地球地図日本」(地図データ)
- 国土地理院「日本の主な山岳標高」(富士山3776m・北岳3193m)